Student-centered / Active Learning子ども主体・アクティブラーニング

生徒主体の学び・アクティブラーニング

生徒主体の学び・アクティブラーニング
生徒主体の学び・アクティブラーニング

「アクティブラーニング」「対話的で深い学び」などは、今後の日本の教育の方向性として国も提唱するようになりました。つまりは、「教師主導の学び」から「生徒主体の学び」へのシフトということになりますが、実際に教育現場において生徒の主体性がどの程度尊重されているのかというと、なかなか「教師主導」の教育から抜け出せずにいるのが日本の現状です。

一方、海外の教育トレンド、特に教育先進国として知られるニュージーランドやオーストラリア、フィンランド、スウェーデンなどでは、教師主導の学び方は完全に過去のもの(Old Style, Conventional Education)であり、その認識の差は益々広がっています。

その点において、PYPでは近年さらに「Student Agency」という言葉を用い、生徒の主体性を大きく中心においた教育モデルを提唱しています。

Student Agency

ここにある「VOICE」「CHOICE」「OWNERSHIP」は、子ども達の声、子ども達の選択、そして学びのオーナーシップは生徒自身にあるのだと、それを尊重することの重要性を強く表しています。

アクティブラーニングを実現するためには、教師にもハイレベルなスキルが求められますし、生徒の中で主体性が育っていなくてはなりません。サニーサイドでは主体性のある教育を幼児期(3歳から)行い、それにより学びが生涯にわたってより楽しく、より意味深いものになることを願っています。

なぜアクティブラーニングが求められるのか

東日本大震災において注目された「釜石の奇跡」という有名なエピソードがあります。普段から「地震が起きた時、ハザードマップをあてにするな、その時は自分で考えてそれぞれに逃げるように(津波てんでんこ)」そう聞かされて育った子ども達は、その日早い下校時間で、それぞれ家などにいたにもかかわらず、どの子も自分の考えで高台などに避難をし、犠牲者が出ずに済んだのです。

変化のスピードが日に日にましているこの時代にあって、子ども達が社会に出ていく20年先の世界がどのようになっているか、誰も推しはかることは出来ません。同時に気候変動などによる自然災害、地震、今回のようなウィルスとの戦いを強いられる現実が突如現れる事もあるでしょう。

どんな状況に直面しても、どんな時代がきても、自らの頭で考え、問題を解決し乗り越えていける、「生きる力」を身につけるのが教育の本来の目的です。知識を暗記してテストで良い点を取る事が学校教育であってはならないのです。アクティブラーニングの意義はその点において今まさに求められている教育の新しいスタイルです。

そもそも教室の形がことなる

そもそも教室の形がことなる

これはサニーサイドインターナショナルスクールの小学部の教室の写真です。先生と少人数で学んでいる生徒、生徒のみでグループディスカッションをしている様子、全員が同じ黒板を向いて机を並べ、先生の話を聞いている日本の学校の授業風景とかなり違うことに気づかれることと思います。

このようなレイアウトのクラスルームが今は海外では主流になりつつあります。

多様な学びのリソースとスキル

生徒が主体的に探求活動を行うためには、「学びのリソース」と「学ぶための基礎スキル」が重要になってきます。どうすれば探している知識やヒントを知る事が出来るのか。図書、ウェブサイト、実験、知っていそうな人に聞く、など様々な学びの方法を生徒に紹介し、またATLスキル(Approach to Learning)を通して、学びを整理したり、分析したりする手立ても身につけさせる事で、どんどん自分で学んでいけるようになります。

「学び」は連続するものである

PYPの探求を通しての学びは、探求サイクル(Inquiry Cycle)という考え方でもわかりやすく示されています。

Tuning in(導入、きっかけ)に始まり、Inquiry(探求)を行い、Reflection(振り返り、総括)をした後にAction(アクション)として、学んだことを実生活の中に活かす取り組みをします。そして、さらにそこで沸いた疑問、「もっと学びたい」と思う気持ちが再び探究につながっていく・・・それこそが学びであり、学ぶというのはどこかで途切れるものではなく、連続性のあるものだという考え方をしています。

「学び」は連続するものである

答えがひとつではない課題に取り組む

従来型の教育を受けた大人にとって、問いに対する答えというのは「ひとつしかない」と思いがちですが、実生活における問いの答えは実は限りなくあります。答えが考え方によってひとつではない問いを私たちはOpen-end questionと呼びますが、この「答えがひとつではない課題」に取り組むことこそ、子ども達の「考える力」「創造性」を養うためにはとても重要です。

実は、答えがひとつしかない問いばかりを考えることの方が楽な場合があります。しかしそればかりだと頭を使って考えることや、創造的に問題解決をする力が身についていかないのです。アクティブラーニングは自分で考える力を養うためのトレーニングなのです。

多様性の尊重

議論をアクティブにして、学びをよりエキサイティングで楽しいものにしていく為には、生徒が自分の考えに自信をもって、失敗を恐れずに発言できることが理想です。同時に、周りの生徒が発言する異なる意見、違う視点からくる考え方に触れることで、自分の価値基準を広げたり、「人はそれぞれに違う考え方をもっていていいのだ」とIBの理念である多様性に対する理解も深まります。

サニーサイドでは教師はどの生徒のどのような意見も尊重します。正しい、間違いではなく、色々な意見や見方がある方が学びは楽しいのだということを伝えていく事もアクティブラーニングにおいては大切です。

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