Language Acquisition言語教育について

サニーサイドインターナショナルスクールにおける言語教育について

Learning another language is not only different words for the same things but learning another way to think about thingsFlora Lewis

新しい言語を学ぶということは、同じ物に対して違う言葉を知るということだけではなく、ものごとについて違う考え方を学ぶということだ。フローラ ルイス

サニーサイドインターナショナルスクールにおける言語教育について
サニーサイドインターナショナルスクールにおける言語教育について

言語教育はなぜ大切なのか

日常生活の中で、当たり前に使っている私たちの「言語」、それは単に自分の意思を伝えるためだけに必要なものではなく、物事の概念理解、論理的思考力の醸成、自分は何者なのか(Who we are)を知ることと深く関連しています。 言葉を大切に扱わなければ、自分の気持ちをしっかりと相手に伝えることが出来ません。言語はそれを使う人の人間性そのものであるとも言えるでしょう。 英語教育の需要が高まっている今日ではありますが、私たちはその表面的な習得に気を取られて、言語が人格形成において重要な役割を果たすことを忘れてはなりません。 そのような理念に基づき、サニーサイドインターナショナルスクールは学校教育における第一言語を日本語とし、段階的に英語に触れる、英語を使ってコミュニケーションをとる割合を増やしていくという方針にしています。 特に、家庭での言語環境や、友人関係で利用する言語が殆ど日本語であり、また西洋諸国と異なりアルファベット表記をメインとしない日本人にとって、外国語習得は本来時間がかかると言われており、サニーサイドでは幼稚園、小学校教育を経て、中学に上がる頃までに日本語と英語の両方で授業が受けられるようになることをターゲットに定めています。

日本人教諭と英語スペシャリストによるコラボレーション

本校の言語ポリシーにしたがい、幼稚園では日本語を母語とする日本人がクラス担任をし、English Language Specialistとしてネイティブの外国人講師が英語教育を担当します。 担任と英語講師はカリキュラムを共同で計画し(Collaborative Planning)、外国語が日本語での学びとできる限りオーバーラップするようにしています。 例えば、日本語の探究活動の中で学んだ言葉を、英語でも紹介することで、物事の概念理解をより深めることが出来ると考えています。

日本人らしさを日本語を通じて身につける

この先のグローバル社会に出ていく子ども達に「日本人らしさ」を身につけてほしいというのは本校の重要な教育の柱です。 しかし、英語オンリーで教育をした場合、「いただきます」「お願いします」などは子どもはどのように理解するのでしょう。 良く、「いただきます」を「Please enjoy, let’s enjoy」と英語に訳したりすることもあります。確かに食事の場面だけについて言えば、そういった訳がおかしいとも言い切れませんが、厳密には違いますね。 「いただきます」には、あらゆるものに対する感謝の気持ちが込められています。仏教ではもともと「あなたの命を私の命にかえさせていただきます」という意味合いだそうです。「お願いします」には、相手を敬う気持ちが込められていなくてはなりません。 したがって、そのような日本語を正しく身につけることは、日本人ならではの礼儀や、謙虚さを学ぶことそのものなのです。「英語には訳せない」日本語は多く存在するのです。

言霊を重んじる日本の文化

良く外国人に「日本人は自分の意見をはっきり言わないからわからない」と言われる事があります。遠回しに相手に伝えようとしたり、欲しい飲み物を尋ねられたときに「どうぞお構いなく」と言ったり、「言わぬが仏」お互い言葉を交わさずともおもんばかりましょうという文化もあります。 昔の日本人にとって、言葉は言霊(ことだま)と言って、口にするとそれが現実に起こってしまうという恐れから、直接的な表現をさけ、宴会を終わることをあえて「お開きにする」と言ったり、「中締め」といって、あえて「これは終わりではなく途中なのです」と表現したりするおもしろい文化もあります。 このような日本語の深さに触れる事もまた大切な日本人の教育と考えています。

言語は日本の国歴史そのもの

言語は話すものだけではなく、書いたり、読んだりすることもあります。ひらがなの成り立ちや、漢字の由来など、言語を学ぶことは日本の歴史を知ることにも深くつながっています。本校では、文字を読むことや、書くこと、書道を経験する事も大切な要素として教育に取り入れています。

本に親しむ

本に親しむ

幼少期から本に親しみ、本が好きになることは大切です。幼児期にあっては心や情緒の育ち、大きくなると色々な学びを進めていく上で、文字を読んで論理的に理解を深めることがとても重要になってきます。 本校では「学びの楽しさ」を子どもに知ってほしいと願っていますが、本は学びの宝庫であり、小さい頃から本を好きになってもらえる環境を作る事が大切だと考え、図書館等の充実をはかっています。

英語のコミュニケーション力が世界への扉を開く

世の中のあらゆる分野において、グローバル化が進んでいる今日にあって、英語の重要性を疑問視する人はいないでしょう。 「使える英語」を身につけているかどうかは、子ども達の未来の可能性を大きく左右します。外国語の習得がいろいろな物事の理解を深める素晴らしい「教養」であるとすれば、英語に関してはもはや「グローバル社会へのパスポート」と言える時代になってきているのではないでしょうか? 英語を身につける事で、子ども達はこの先、世界のあらゆるところに活躍の場を広げることができます。

サニーサイドの言語環境

幼稚園ではおよそ全体の4分の1の時間が英語教師によって行われており、遊びを中心とした探究活動や、劇遊びやダンスなどを通して英語の学びを展開しています。各学年2人の英語教員が配置され、発達に応じた学びが計画されています。 小学部では母語を第一に据え、学習の確立と理解の定着をはかりつつ、英語の量をは学年ごとに段階的に増えていきます。言語そのもに対する興味と関心を育て、それぞれが個を表現するのに相応しい言語能力を身につけられることを重視しています。中学年以降は、外国人がクラス担任となり、日本人教員と協働しながら、授業やカリキュラムの計画をおこなっています。

国際バカロレアPYPもまた言語教育を重要視しています

「言語は意味の構築において必要不可欠な存在です。児童を助け、概念形成や批判的思考を支援する知的な枠組みを提供します。PYPにおける言語教育は、あらかじめ定められた、慣習的な言語指導モデルに基づくものではなく、児童の過去の経験、ニーズや興味に応えるものであるべきです。」(「PYPのつくり方初等教育のための国際教育カリキュラムの仕組み」より)

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