About Wellbeingウェルビーイングについての考え方
近年の様々な研究により、園生活、学校生活において、より良い学びのためには「子どもが精神的、情緒的に安定していることが非常に重要だ」という報告がされています。いくら良い授業をやろうとしても、子どもが精神的に落ち着いていなければ学びの楽しさを感じる事も出来ませんし、よって深い学びにはつながりません。
身体的、精神、情緒的な安定性、健康な状態を総じて「ウェルビーイング」と呼びます。子ども達の健康サニーサイドインターナショナルスクールでは、より良い学びのため、生徒の心がどういう状態であるかをしっかりと把握し、子ども達が安定した精神状態で授業にのぞめることが重要と考えています。
私たちが大切にしている10の学習者像の中には、Balancedというものがあり、生活のあらゆる場面でバランスを気にかけています。例えば、元気に外で遊びまわる時間や、屋内で読書をするなど静かに活動する時間のバランスを考えたり、食生活が偏らないよう、バランスの良い食事を考える事、職員について言えば、やみくもに仕事ばかりに時間を費やして、プライベートな時間や休みの時間を削りすぎたりしないように心がけるなど、バランスは色々な場面で必要になってきます。
ウェルビーイングについて言えば、特に身体的な健康や、規則正しい生活、食生活などはバランスが求められます。
家で親や兄弟とケンカばかりしている、学校の先生がキライだ、などという状況は子どものウェルビーイングにとっては最悪です。また友人関係も子ども達にとっては時に大きな悩みとなり、それが楽しく、深い学びの妨げになるのです。
ですので、ウェルビーイングについては、生徒個人の問題だけでなく、家庭や保護者、職員を含むスクールコミュニティー全体として常に気をつけていかなくてはならないことです。
友達とのやりとりでついカッとなってしまった・・・、出かける前に親に怒られて気分が沈んでいる・・・、子どもなりに自分の情緒が安定しない時、それを乗り越える術を教えたりします。近年ではそれを「マインドフルネス」といって、海外の学校などでは、授業として定期的に取り入れている学校も多く出てきています。目を閉じて深呼吸をするなどの呼吸法や、いったん外に出て散歩をするなど、色々な方法があります。授業を始める前にクラス全体で行ってから授業を開始したりする時もあります。
サニーサイドインターナショナルスクールには、セラピー犬のマイロがいます。マイロは生後3ヶ月後から約半年間、アニマルセラピー協会で訓練を受けた認定セラピー犬です。情緒の安定しない子どもは、時々マイロに会いにきて、触ったり話しかけたりしながら気持ちを落ち着かせます。
子ども達に人気のあまり、勢いよく追いかけられると最近は逃げ回ったりしますが、一対一では非常に大人しく、職員の重要な癒しにもなっています。
またPYPにおいては以下のような具体な観点を意識しながら生徒のウェルビーイングについて考えています。
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