Primary Education小学部の教育
インターナショナルスクールである当校は、日本人が日本人らしくあることが、国際社会において通用するアイデンティティーの確立に繋がると考えています。
礼儀、他に対する思いやり、和を尊ぶ精神など、日本人らしいよさを身につけて、グローバル・コミュニティの中で尊敬される人間になってほしい。それが我々の願いです。日本の言語、伝統文化についての学習はもちろん、日々の学校生活の中で日本人らしさを体得できるよう行事などを実施しています。
当校では、母語も文化そのものであり、日本語で育つからこそ日本人が育つと考えています。
この考えは、母語教育を重視する国際バカロレアと一致しており、当校の言語ポリシーにより第一言語を日本語とし、国語の授業にも力を入れております。それと同時に、これからの国際社会における英語の重要性を鑑み、当校においてはインターナショナル教員を配置し、児童は英語でのコミュニケーション能力を授業および日常会話で身につけていきます。
インターナショナル教員と日本人教員が協働して授業計画とクラス経営を行うことで、より国際感覚豊かな学習内容と幅広いサポートを提供していきます。
グローバルな時代においては、様々な文化や風習、考え方が行き交うことが当たり前となります。国籍や文化、価値観などの違いを超えて、人間として互いを尊重する姿勢こそが、International-mindednessであると我々は理解しています。初等教育の段階からそれを感覚的に身につけることが、真の国際人を育てる基礎になります。
当校では、多国籍の教員が多数常駐し、言語のみならず様々な国の文化を学ぶ機会を日常的に提供しています。また、当校の広範囲な国際バカロレアネットワークにより、海外にある諸学校と教員・児童の交流を積極的に行い、International-mindednessの涵養に努めております。
国際的に共通の課題について目を向けさせることで、International-mindednessをはぐくむ取り組みも行なっております。国連採択の「SDGs(Sustainable Development Goals)持続可能な開発目標」を授業に取り入れ、学習内容と世界の抱える問題がどう関わっているのかを意識して考えるようにしています。
子供達は常に好奇心でいっぱいです。学びとは本来、好奇心を満たし次の好奇心を引き出すものです。豊かで充実した学びは、やがて専門性を帯び、深い学問へと導きます。児童が国際バカロレアが掲げるLife-long Learners(生涯学び続ける人)を目指すためには、1人1人がそれぞれ持つ好奇心を周囲の大人が理解し、尊重し、伸ばしてあげることが重要であると我々は考えています。
個々の児童に合わせた細やかな指導が行き届くように、当校は1クラスを最大24名までとしております。教師は児童と話し合いながら学びのゴールを設定し、興味を引き出しながら学習をサポートしていきます。
探究学習は児童の自主的な学びの姿勢を育て、自分の学びにおいての責任を持たせながら進められていきます。自ら学び自ら考える力の育成は、基礎的・基本的な知識や技能の育成と同様に必要とされています。
探究学習においては、答えを出すために問題を解いていくのではなく、児童自らの「なぜ」という問いが基になります。そこから現実社会との関連性を考えながら概念的に事象を理解していく中で、リサーチスキル(データの扱いや観察力等)、社会的スキル(協働や責任等)、コミュニケーションスキル(言語力やプレゼン力等)、思考スキル(分析力や解釈力等)、自己管理スキル(時間管理や巧緻性等)を身につけていきます。
当校では、探究学習サイクルに沿って、既存の知識の確認、新たな知識の習得と整理、現実社会との関連付け、既習事項の応用と実行、振り返り、という流れで学びを進めていきます。探究学習は教科や時に学年の枠組みを超えて実施され、結果として、小学校6年間を通して現行の学習指導要領に定義づけられている基礎的な知識と技能を確立し、また探究を通すことで知識の発展的理解を定着させます。
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