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「サニーサイドインターナショナルスクール」の
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生徒主体とは?

日に日に秋めいてまいりました。みなさんお変わりありませんでしょうか?
私はこれが寒暖差の影響なのか、いわゆる秋の花粉アレルギーなのか良くわからないのですが、なぜか鼻声です。
まずは、9月にありましたジェームス・ノッティンガム氏の講演会には多くの皆さんにご参加、ご視聴いただきありがとうございました。思っていた以上の反響があったという印象です。講演のビデオを編集したものがそろそろ出来上がるようですので近日中にまたシェアさせていただきます。

私は彼のいうラーニングピットという考えにおいて、その穴を抜け出すというのはどういうことかと考えますと、それはつまり「成長は自らの快適ゾーンから一歩踏み出したところにある」「適度に”もがく”ことが成長につながる」ということだと考えています。

また別の機会に改めて色々お話ししていきたいと思っていますが、最近は、公立の小学校において、「主体性を尊重する」という考えのもと、宿題を廃止したり、時間割を自分たちで決めさせたりというのが流行り始めています。宿題は教師が決めたものであって、生徒に主体性を持たせるのであれば何を学びたいかは生徒が決めるべきだ、という理屈です。
しかし、それにともなう決定的な問題は、生徒が自分自身で決めてやる勉強や課題への取り組みに、あえて自分が出来ないことに挑戦しようとする姿勢があるか、もがくことを子ども自身がその必要性を理解してやっているのかということがあります。
というのも、たくさんの研究調査で明らかになっているように、大抵の(恐らく殆どの)子どもは、選択を与えると、簡単な方、楽な方をやろうとするものなんです。主体的に選んでいるからといって、すでに簡単にできる課題を繰り返しやっていたとしてもそこに成長や学びはないわけです。それを先生方はどのくらい理解して「主体性」を尊重しているのか、見方によっては、教師が自ら教える事をやらなくなってしまっているのではないか、この「主体性」というキーワード、少し前は「アクティブラーニング」という言葉が流行りましたが、その本質について保護者の皆さんにはぜひ注視していただきたいと思います。
そういう議論の一方で、先日小学部校長の泉さんがこのような記事をシェアしてくれました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20221013/3020013019.html
学力テストで自分の学校が良い成績を出すために、受験対策をやっている学校がどんどん増えているというのです。こういうのを支離滅裂というのだと思います。主体性の真逆ですね。

私たちの小中学部では、どの担任も、生徒のチャレンジをうながす、そういう姿勢を心がけています。日々の積み重ねですが、それが生徒の成長の姿に明らかにみられるようになってきています。昨日も、視察訪問者と一緒にクラスを回りましたが、それをしっかりと感じることができ、職員の献身に感謝と嬉しさでいっぱいになりました。

2022/10/20

Mクラス “初めての”社会貢献活動

こんにちは。昨年度より広報を担当しております、廣瀬です。
今回は中学部M2/3クラスに取材に行き、感じたことをお話しします。
今後もこちらのブログにサニーサイドの教育実践、幼稚園部の様子などなど投稿して参りますので、気軽にご一読いただけますと幸いです。

 

新年度が始まってすぐ、4月26日。
『教室の外に学びの繋がりを・・』
ということで、M2/3クラスの生徒が探してきたボランティア団体「グリーンバード」と一緒に、名古屋の街の清掃ボランティアに参加してきました。

全国で活動されているグリーンバードさんですが、今回は名古屋チームの活動に参加。
早朝に集合し、初めて会う大人の人たちと一緒にいろんな話をしながら
名古屋のビル街にある歩道や公園でゴミ拾いを始めたM2/3クラス。
特にゴミの多かった公園で見たものは、たくさんの空き缶や酒の入った缶、タバコの吸い殻など、衝撃を受けるようなものばかりだったようです。

これまでは「ゴミ拾い」というものに対して(楽しくないな)(面倒だな)と思っていた生徒たちでしたが、
みんなでお揃いのビブスを着ることで
「今、ボランティアしてるんだ!」というやる気が湧いてきて
だんだんゴミを拾うのが楽しくなっていく一方で、ゴミをポイ捨てする人がこんなにもたくさんいるんだというショックも。

地味だと思っていた清掃員の仕事は、とても大切な役割があるんだということをたくさんの人に伝えたくなったと言います。

今回の経験を通じて、今まで見えていなかった街のゴミに目が行くようになり、自分たちも捨てない!分別する!という意識が芽生えたようです。

こうした社会貢献活動から学ぶことは多く、実際に自分たちの経験や学びが社会と繋がっていくことを肌で感じることが、今後のキャリア教育には欠かせないもののひとつのように感じます。

今後は規模を拡大していくべく、JAICAとの連携も計画中だとか・・。
自分が好きなこと、興味のあることに夢中になって学んでいくこと・探究していくことを覚えた生徒たちは、それを今後、社会の中につなげて活かしていくことを、すでに始めているようです。

 

グリーンバードgreen bird 名古屋チーム

https://www.greenbird.jp/team/nagoya

※Mクラスでは、今後の社会貢献活動に向けてボランティア団体などにご縁のある保護者の方を探しています。ご協力いただける方がございましたら担任の堀までお知らせいただけますと大変助かります。どうぞよろしくお願い致します。

2022/05/11

ちっとも平和でない世界


春を思わせる風を感じるお天気の良い週末ですが、一人で家に居てもどうも気分が晴れません。
ウクライナで起きている事を考えれば考えるほど、色々な思いが込み上げてきます。信じられない気持ち、こういう愚かなことを始めるプーチンとその取り巻きに対する憤り、ウクライナ人の小さな子どもが「私は死にたくない」と泣いている映像をみるのに耐えられずチャンネルを変えるといつも通りのバラエティ番組が放送されている、中には「こういう動乱の時こそ株で儲ける大チャンス」と言っている人もいる、世の中の理不尽さを突きつけられているようで胸が痛みます。

自然災害で命の危機に瀕することも残酷ですがある種それ以上に、戦争で何の罪もない人たちが犠牲になるのはひどい話です。ましてや、幼い子どもたちが今まさに外から聞こえてくる爆弾の音に怯えながら泣いているかと思うとどうしてこういう事が起きるのか、どうして国際社会は傍観することしか出来ないのか、無力さを感じると同時に、結局、世の中ちっとも平和なわけではないんだと、とにかく複雑な思いでいっぱいです。

うちの小学部中学部では早速に子どもたちと話をする機会をもったと聞きました。Mクラスの堀先生は、「これはいつ誰にでも、ひょっとしたら君たちの身にも同じことが起きるかも知れない、だからそういう時に自分はどう考えて、どういう行動を取ればいいと思うか、それを考えられる人になる為に学校で学んでいるんだぞ」とかなり凄んだ感じで生徒に話をしたそうです。
その晩、家に帰ってから生徒同士のSNSのやり取りの中で、「アメリカは何をやっているんだ」「ウクライナの国土はもともとウクライナ人のものなのにそれを奪うなんて許せない」色々な意見交換があったと聞きました。

皆さんも良くご存知の通り、IB教育はそのミッション(使命)を”Education for a better world”、教育を通してより良い世界、より平和な世界をつくる、としています。
うちも元は、田舎にあるただの小さな幼稚園でしたが、私はその理念に賛同し、IBワールドスクールのコミュニティーに入ることを決めました。

一方で、日本においては平和な時代が長く続き、ある意味、続きすぎてしまった中で、日本の学校教育の方向性は、社会貢献意識や、人間性よりも、学力という点数の世界の成功を追い求めるものに変わってしまったと私は感じています。
しかし、今回、こういう局面に接して、誰もが「平和」というものについて、それがどれほど大切なものかを再認識していると思います。

戦争なんて起こるわけがないと、どこかで思っていても、日本で言えば、中国や北朝鮮が攻めてくるわけがないと思っていても、今回のプーチンのように「自国を守る為に仕方がなかったのだ」と、適当な言い訳をして、情報操作をし、サイバー攻撃をしかけ、実際に「侵攻」というのは起きる、まだそういう未熟な世界であるということが良くわかったと思います。

そこで私たち教育者、保護者、大人が出来ることはなにか。子どもたちに「正しい教育」を与え、どれだけ考え方や価値観が違っていても、武力を使って相手をねじ伏せることはこの先決してやってはいけないということ、そして、いざという時に、自分の頭で考えて正しい行動が取れる、その為の学校教育、家庭教育をしていくことしか恐らくないのだと思います。

今、ウクライナは国民総動員令なるものが発令され、18歳から60歳までの男性は武器を持ってロシア人と戦うことを強いられているそうです。自分は残って家族を逃す為に駅のホームで泣きながら抱き合っている映像をみました。NATOにもEUにも加盟していないがゆえに、誰も彼らを助けにいこうとはしませんし、その上、武力の規模で言えば大人と子供のけんかのようなレベルの差です。
たくさんの犠牲者が出る前に、まずは話し合いで停戦をして、いずれロシア国民が自分達が間違ったリーダーを選んだことを悔いて、ウクライナが返還され、国際社会に戻ってくることを祈るしかありません。プーチンの思惑は、現ウクライナ大統領を斬首し、親ロシア派の政権を無理やり作ることらしいので、まだまだひどい惨状を私たちも目にすることになるのかも知れません。
本当に色々と考えさせられるこの数日間です。

最後に、明るいニュースをひとつ。お待たせしていました遊具エリアですが、職人さんの手配の関係で、どうしても築山の人工芝と、遊具下部のゴムチップ敷設作業が春休み中になるようですが、一旦、月曜日から遊んでもらえるように開放することになりました。月曜日の朝、遊具の安全な使い方を子ども達にも説明した上で、遊んでもらえるようにします。
特に卒園の近いホワイトさんにはたくさん遊んでほしいです。長い間お待たせして大変申し訳ありませんでした。

2022/02/26

嬉しい生徒たちの活躍

三連休、いかがお過ごしでしょうか?実は昨日まで三連休だと知りませんでした。事務の山内さんから「明日は銀行が休みなので振り込みはできません」と言われてそれまで知りませんでした。
思いがけず出来た休みでしたので、色々とたまっているあれこれを済ませようと思っていましたが、殆どテレビをみていて、気づいたら日が暮れていました。
冬季オリンピックで、今日は朝から男子ハーフパイプの決勝、女子スーパー大回転、カーリングと、最近こんなにテレビを観たことがないほど釘付けになっていました。
平野あゆむ君ですか、すごいですね・・・他の選手もそうですが、失敗して落ち方が悪ければ死ぬのではないかというレベルです。大回転というダウンヒルスキーも生身の人間が時速100キロ以上で滑降し、1秒以内の差で争うなんて想像がつきません。カーリングも見出すと途中でやめられなくなりますね。笑

今、サニーサイドではJames Notthinghamさんの指導のもと、チャレンジングラーニングというプロジェクトに取り組んでいます。学校の学びにおいて、また子どもの生活の中で「失敗を恐れずに挑戦するマインドセットを養う」そういう目的で取り組んでいます。
オリンピック選手はすべからくその「挑戦心」を持っています。挑戦心そのものだとも言えると思います。
個人的には今日のスノーボードも良かったですが、フィギュアスケートの羽生君の演技にとても感動しました。以前は、彼に「ゆづ、ゆづ」と群がる女性を多少冷ややかな目で見ていましたが、演技の芸術性については、あくまで素人ながらの見解ですが、ネイサンチェンよりはるかに優れていたし、果敢に4回転半アクセルに挑戦しようとするその心意気にとても感動しました。一度、王者になれば、普通は余計にその次に挑戦するのは勇気がいることだろうと思います。
王者のまま引退すればその方が気楽です。
スノーボードのショーンホワイト選手も、今日は最後にミスをしてメダルなしで終わりましたが、体力の限界を感じつつ、最後ミスをして競技を去るその姿に、切なさを感じると同時に、真のかっこよさを感じたのは私だけはないと思います。

話は変わって、最近は保護者の皆さんにもコロナの暗い話題しかお話し出来ていませんでしたが、ここで明るい話題をひとつ。
サニーサイドの中にも「挑戦心」を持って、学校の中にとどまらず色々なことに取り組んでいる生徒がいます。
昨年夏には、P5の山田はると君が小学生SDGsサミットでプレゼンテーションをし、全国優勝しました。(彼の偉いところはつい先日も私の部屋を訪ねてきて、自分がそれから続けている5Rulesのポスターを作ったのでいくつか貼ってもいいですかと、ちゃんとそれを今でも続けていることです)
先週末にはP3(三年生)の北岡りゅうのすけ君が琵琶湖に生息する外来魚が生態系に悪影響を及ぼしていることについてそれをどうするかという研究発表会に提案者として参加し(周りは大人の研究者ばかりです)、外来魚をただ殺してしまうのではなく、栄養分を抽出してサプリを作ったらどうかという提案発表をしました。
それだけでもすごいですが、彼は2日間他の研究者の発表もすべて聴講して「自分の考えがまだ詰めが甘いところがあった」という振り返りをしていたそうですし、私にも「これからも意見交流が出来る仲間が出来て良かったです」とメッセージをくれました。
同じくP3の岡田あおいちゃんは、読売新聞のエッセイコンクールで、おばあちゃんのことを書いて全国紙に掲載されたそうです。
https://jigyou.yomiuri.co.jp/photo-essay/2022/sho03.html
あおいちゃんは、学習者像にある「振り返りのできる人」というのを身につけていて、このエッセイの中にもおばあちゃんの死を通して自分がどういう考えをもったのかがしっかりと書かれています。
誤解のないように申し上げると、私は、賞を取ったから嬉しいのではありません。他にも生徒の中には色々なことに挑戦している子がたくさんいます。本当にポジティブな生徒が多いのが私の自慢です。
挑戦心、自己効力感、そういったものを育んでいける学校でありたいなといつも思っています。

2022/02/11

猛暑の運動会

改めまして、昨日と今日、運動会にご参加いただきました皆様、暑い中ありがとうございました。
朝方は雲がかかっていて、それなりに涼しかったですが、徐々に陽差しが強くなり・・・ちょうどお昼頃に終わりましたが、もうそれが限界という感じでした。通常の運動会ですと、お昼ご飯をたべて、午後の部とかやっていましたが、今となってはとても考えられません。来年度は確実に開催日の再考の必要があると思いました。

さて、それでも、2日連続で晴れたことは、ありがたいことに間違いありません。秋の天気はもともと変わりやすく、行事をやる度に、天気には何度も泣かされてきました。金曜日までは快晴で、当日だけ雨が降るとか、最悪の場合、台風だとか、そういうのもありましたので、2日間晴れたことはとても嬉しいです。

子ども達は暑さを気にする様子もなく、コロナで大人が何となく暗い日々を送っている中、そのよどんだ空気を吹き飛ばしてくれる、そんな笑顔でいっぱいでした。私たちの日常に、子ども達がもたらしてくれる光は、かけがえのないものですね。
走っていて転んでも、どの子もすぐに立ち上がって走りました。私が知る限り、転んでそこから動けなくなった子はひとりもいませんでした。些細なことかも知れませんが、そういう姿から私は大きな勇気のようなものをもらいます。
「何があっても、そこで立ち止まらない勇気」です。

また私がこういうコメントをすると手前味噌になりますが、運動会にむかった職員の献身も私は大きな感謝で受け止めています。
特に、今年は夏休みが延長し、時間的に限られた中での準備、コロナ対策、暑さ対策・・・本当に良く頑張ってくれたと思います。
岐阜女子大学のグラウンドも、今年はコロナで長い間使われていなかったことから、雑草が相当はえていて、準備はまずそこからでした。運転手さんたちが、丸3日かけて、汗だくで草引きをしてくれました。当日の会場設営も多くの人が助けて下さいました。
事務長先生にいたってはもう年齢も70代後半というところでありながら、器具の運搬や、ライン引きなども手伝ってくれ、本人はそれが自分の仕事だからと、こんな老ぼれでも役に立てればといいますが、ぜひ皆さんにはそういう裏方があっての行事運営であることも知っていただきたいと個人的には思います。

そして、今回の運動会については、暑さを考慮し、職員もマスクを外してやらせていただきました。何か、最近はコロナがもう長引き過ぎて、マスク姿にみんな慣れてしまった感覚すらありますが、こうして久しぶりに先生達や子ども達の表情が普通に見られる、その事自体がとても新鮮で、日常がやっと戻ってきたような、光が少し見えたような気がしました。嬉しい気持ちがしました。
こういう言い方をすると、「園長先生は油断しているのではないか」と心配される方もいらっしゃるかも知れませんが、そういうつもりではありません。
第6波がくるという人もいるし、私自身もそれはそうかも知れないとも思いますが、一方で、「では、いつまでもマスクをつける学校生活を続けるのか?」という事も考えるべきだと思っています。少なくとも職員のマスクや、検温、手指消毒(消毒については習慣化すればいいと思っています)、それらは今月いっぱいは続けますが、状況をみて、その後は戻したいと考えています。
コロナには、本当にやられました。もちろん、私たちより苦境を強いられた方々、中には不幸にも命を落とした方もたくさんいらっしゃいます。
こりごりなのは誰も同じですが、でも私たちはコロナに負けてはいけないんです。立ち向かい、子ども達の生活を守らないといけません。マスク越しでお互いの笑顔が見られない環境に子供を置くことは本当に好ましいことではないんです。
色々な幼稚園の園長から、「うちも感染が出て大変だった」「数回、休園、再開の繰り返しをした」という話を聞きましたが、本当に幸いなことにうちの園はここまで職員も、園児も一切感染者を出すことなくやってきました。これは、運もあるでしょうが、皆さんの我慢と、努力の結果だと思います。
とにかくこの2日間の運動会、疲れましたが、幸せな時間を過ごすことができました。みなさんご協力ありがとうございました。

2021/10/09

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