第四次産業革命とも言われる今の時代を経てやってくる、人類にとって未知の世界、混迷の世の中に向かっていなかくてはいけない子ども達にとって、教育の目的とはそもそも何なのか、それを改めて議論した結果、私たちにとっての教育の目的は、有名大学への進学や富の獲得といった画一的なものではなく、それぞれの人生にとっての生きがい、やり甲斐、ささやかな幸福感、それに加えて、どんな些細な事でもいいので、より良い世界、より平和な世界を人類が築いていくために何らかの社会的貢献ができる人であってほしいという願いにたどり着きました。
私たちがVoyager(航海者)という言葉をあえて用いたのは、ルイーザ・メイ・アルコットが著した「若草物語」の中に出てくる”I am not afraid of storms, for I am learning how to sail my ship”「私は嵐など怖くない、何故なら私は自分の船をどう操ればいいのかを学んでいるから」という一文からインスピレーションを受けたからです。
また、勇気ある(Courageous)という言葉については、単なる勇敢さではなく、「思いやりがある」「心優しい」という願いも込めています。
そして、人生が旅であるならば、私たちは生涯学習者(ライフロングラーナー)として、常に学び続けながら自分にとって、そして世界にとっての幸せにつながる何かを探し続けていかなくてはなりません。
そしてサニーサイドでは、もうひとつ、保護者を含むスクールコミュニティの合言葉として”Learn together, grow together”「共に学び、共に育つ」というものも大切にしています。私たちは一人で学ぶのではなく、お互いの上手く出来たことも、失敗したことも多いに認め合いつつ共に成長していく、その為のスクールコミュニティでなくてはならないと考えています。
最後に、IB学習者像(IB Learner Profile)は、私たちが常日頃、コミュニティの一員としてこうありたいと願う人物像そのものです。色々と上手くいかないことがあった時、私たちは常にこの学習者像を振り返りながら考え直すことを習慣にしています。